アコースティックエミッション(AE)の今後

 実構造物にアコースティックエミッション(AE)法を適用するにあたり、

 (1) 定期検査時の(過負荷)試験
 (2) 操業一時停止時、あるいは操業中の(過負荷)試験
 (3) 連続モニタリング

の3つがある。このうち(1)と(2)に関しては、すでに技術的に確立されており、SCCクラックや腐食損傷部の発見およびその成長性の有無について多くの適用実績がある。 (3)に関しては、インターネットやイントラネット技術の発達とともに、プラントや工場の設備、そして構造物の状態監視、診断技術として急速に適用が広まりつつある。

 アコースティックエミッション(AE)法により、クラックなど欠陥の大きさやその進展量などを定量的に求めることは、実験室における定量的波形解析の手法を用いない限り困難である。しかしながらグローバル診断技術として、欠陥や腐食損傷部の大まかな位置、および危険度については、実構造物でも十分評価することができる。

 現在、各分野において、規制緩和および撤廃の動きは急である。 さらに経済の低成長化のもと、維持・管理費削減の要求はますます強まるものと考えられる。こうした中で適切な判断を下し、不必要な経費を削減するために、欧米における場合と同様、我が国でも合理的にアコースティックエミッション(AE)試験を適用することが大いに期待されている。

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