地上置タンク底部の腐食損傷診断 @

 円筒型貯蔵タンクの底部は、操業中に観察することができない。我が国では、消防法により1000klを超えた貯蔵能力を持つタンクは、その容量に応じて周期が定められ、定期的な内部開放検査を実施することが義務付けられている。タンクの開放検査に伴う操業停止、清浄、さらに検査などにかかる費用は、大型タンクの場合、数千万円を超えることも珍しくない。
 欧州で開発された「TANKPAC」は、これまでに構築された膨大なデータベースを参照し、活性な腐食の進行で生ずるアコースティックエミッション(AE)を感度の高いアコースティックエミッション(AE)センサーを用いて検出することにより、タンク底部のグローバルな損傷診断を行う試験法である。図に示されるように、アコースティックエミッション(AE)センサーを底板から高さ1〜1.5mの側板上に、円周方向に対して等間隔に設置し、各センサーの感度校正の後計測が行われる。アコースティックエミッション(AE)データは、雨や風などに起因する環境雑音がない状態で、防油堤の外に置いた計測車内に設置したアコースティックエミッション(AE)計測装置を用い、経験を積んだ技術者により採取される。

文献 : タンクのAE試験

大型タンクのアコースティックエミッション(AE)試験